今年の堺原爆展は、7月26・27日の2日間、酷暑の中で堺市総合福祉会館にて開かれました。

昨年は被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞し、今年は原爆投下と終戦から80年という節目の年でした。
26日は核廃絶に取り組む若手の代表的存在である高橋悠太さんの講演がありました。社会課題の解決に挑む若者世代を支援する「国際ユース岩佐賞」を受賞して渡米、当日朝、羽田に帰国したその足で堺に到着、「日本被団協ノーベル平和賞受賞! ~戦後・被爆80年、ユース世代の核兵器廃絶アクション~」と題して話をしてもらいました。

27日は本会会員の被爆体験談が中心となりました。まず松永信一さん(長崎で被爆)の紙芝居、その後、藤野守さん、古江泰子さんほか女性1名(いずれも広島で被爆)による語部の座談会が開かれました。
いずれも満員となり、盛況でした。


展示は被爆実物や絵画作品、ポスター展示など。堺市平和と人権資料館所蔵の溶けたガラスやタイル、レンガなどの実物、広島と長崎に投下された原爆の1/2模型、広島市立基町高校美術部の高校生が被爆者の証言をもとに描いた作品、ノーベル平和賞受賞関連のポスター、被団協制作の「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」など多彩でした。